お知らせ2024年3月1日
まめ相談所への想い、お客様への想い
まめ相談所の「立ち上げの理由」
こんにちは。まめ相談所、代表の宇留野です。
今日は
✓「なぜ、私がまめ相談所を立ち上げたのか?」
✓「どんな思いで、まめ相談所をはじめたのか?」
について書こうと思います。
起業をすると、本当に様々な場面でこの「起業の理由」を聞かれます。
まだまだ緊張したり、うまく伝えられないこともありますが、自己紹介とセットで話しているような気がします。
このサイト上にも紹介していますが、昨年の9月に大変ありがたいことに、朝日新聞の記者さんから取材の申込を頂きました。
その時も自分の考えを、改めてノートにまとめました。
今でも、意識して定期的にノートに書きだして見直したり、都度、確認して原点に戻るようにしています。
活動実績 – 不妊治療と仕事の両立をサポート!まめ相談所 (mame-soudanjyo.com)
(ちなみに、朝日新聞さんの記事は2023年の9月28日の東海版に載りました!
実はその日は私たち夫婦の10周年の結婚記念日!全くの偶然でしたが、夫とこの10年間の自分たちの頑張りを労いつつ、その集大成のような気持ちで、新聞記事を読んでとても喜び合いました。)
話を元に戻しますが、起業を考えてから、色々な相談窓口に相談しました。
毎回、色々な人に散々なことをいっぱい言われました。
✓「県や市が無料で不妊相談を既にやっているし、そこへ有料で相談なんて…、お客さん来ないよ!」
✓「ビジネスとして成り立たない」
✓「こんな地方の、しかも女性社長の数が全国で1番少ない保守的な岐阜で、そんな事業のニーズがあるの?」
✓「ネットやSNSでの集客の大変さを理解していない!その上、不妊治療はとにかく皆そのことを隠したいんだから、口コミも期待できないよ?」
✓「見通し、甘すぎるよ?」
✓「こんなニッチな分野で、そこからさらにお金出してまで相談しようと思うお客さんの数なんて、もっと減るんだから、本当にやるの?大変だよ?」
…これ以外にも沢山あって書ききれません。まぁ、全部ごもっともなんですけどね…。男性・女性・年配の方・同年代…、本当に様々な方から言われました。
それでも、私はやりたかった…!やりたい気持ちや使命感の方が勝った。
なぜかというと、
自分が実際に不妊治療の経験をして、それまで毎日120%くらいのエネルギーを注いでいた、社労士事務所での仕事を、正社員→時短→退職と、徐々に手放すしかなかった。
治療も、タイミング→人工授精→体外受精と徐々にステップアップしたけど、その渦中、ずっと何もかもが「手探り」だったし、「孤独」だったから。
私は誰かに当時、心底相談したかった。
直属の上司1人を除いて、社労士事務所の職場の方にも勿論言えないし、親族や遠方の友人たちにも言えない。
2~3人ほど、治療のことを話せた友人はいたけど、あまり心配をかけたくないから、そこまで深くは相談できない。
クリニックはいつも混んでて忙しいし、他の患者さんや妊婦さんも沢山いるから、私も淡々と理性で、流れ作業で、診察を受けるしかなかった。
この時に、真に自分に寄り添ってくれて、私のことを中長期で支えてくれて、これからの自分の働き方・生き方まで「信頼して相談できる存在」が、私は欲しかった!
客観的な、第三者の立場の専門家に、こんなわがままなサービスがあったら(笑)、私は有料でも受けたいと思ってた!
自分のことを理解してくれて、心から応援してくれるような存在が、私は当時、心底欲しかった!
だから、使命感の方が勝った。
医療面のことだけじゃなくって(今は分からないけど、当時の市や県の相談窓口、クリニックでのカウンセリングの場は、医療従事者の方が担当していたから、当然医療面とか食事・生活習慣の相談しかできなかった)、
安心して自分の「生き方・働き方、お金のやりくり」まで、不妊治療に関連する、よろずの相談や、心のケアができる場所が私は欲しかった。
夫でさえ、やっぱり男性だから、真に女性の身体的・精神的な負荷やストレスについては分からない。
(治療中も私が我慢してる期間に、隣でアルコール飲んでたし…←恨み…笑)
それに私は、結婚当時から両家の姪っ子、甥っ子をずっとかわいがっている夫を見ていたので、
「夫を父親にしたい、夫を父親にできるのは世界中で私しかいない!」と思っていたので、なかなか子供が授からない中で、夫にも「ごめんね…。私と結婚したばかりに…」という気持ちもやっぱりあった。
頑張っても報われない哀しさ、うまく状況が進まないことの歯がゆさ・辛さ、喪失感。
そうこうしているうちに年齢はどんどん加齢するし、こんなに望んでいるのに…っていう絶望にも似た気持ち。
働き盛りの30代、子供がいないばかりに、どんどん雑用含めて上乗せされる仕事。同期の育休…。さらに業務の上乗せ…。
結局治療にもお金が必要だし、なんだこの格差社会…みたいな、会社や社会に対しての不満・怒りも含めて、本当に様々な気持ちに自分でも日々圧倒されて、ずっと悶々としてた…。
なので、夫にも治療中に自分の気持ちを全て伝えることもできなかった。
だから、できれば治療の説明を一からせずに済む、ストレス少なく話せる「同じ不妊治療の経験がある女性に相談したい!!」と私はずっと思っていたのです!
それらの経緯が全て、今の「まめ相談所」の立ち上げに繋がっているのだと思います。
どんな人の役に立ちたいか?
全然まとまりがないけど、そんな自分も経験した「不妊治療中に、孤独の中にいる女性」が日本からひとりでも減ってほしい!
(菅元首相は不妊治療を保険適用してくれたけど、そういったぱっと見には見えてこない部分での、他者からのサポートが絶対必要なんだってこと。
個人ではどうにもしようがないこともあるってこと。
女性が本来持っているパフォーマンスを発揮できないことが、ものすごい社会的損失なんだってこと、国も企業もそろそろ真剣に考えるべきだと思う!)
その時期に「退職せざるを得なかった人」や「様々な喪失体験をしている方」の心の傷を少しでも癒して、本来のその方のなりたい自分・ありたい姿に向かえるように、近づいていけるように、中長期でじっくり伴走型のサポートをさせて頂きたい。
必要な時に「助けて」と、気軽に人を(他者を)頼れるように、まずは私が信頼してもらえるような関わり方を今後もしていきたいし、目指したいです。
だからこそ、はじめは私も怖かったけど、顔も名前も出しました。
(私ってこんなやつです…(笑))
自己開示も、ほとんどしていると思います。
その理由は、私が救いたい人・お客様としてサポートしたい人に、私の存在を知ってもらって、見つけてもらうためです。
私を信頼して
✓「一緒に自分を変えたい!変わりたい!」
✓「この時期に、流されるのではなく、少し立ち止まって、自分の軸・自分のあり方を見つめ直したい」という方。
✓不妊治療中の時期を、ただ受動的に過ごすのではなく「自分の人生をよりよくしていくための期間にしたい!」
✓「たった一度の自分の人生を、しっかり生ききるんだ!!」という気持ちの方
と、私も伴走したい。
不妊治療中(前後も勿論だけど)の期間を、治療やホルモン剤の影響、ネットの情報等に翻弄されて、受動的に生きるか、
ある意味「今が自分の人生の転機だ」と捉えて、前向きに「絶対にこの経験を活かしてやる!!」くらいの気持ちで生きられるかで、
きっとその後の人生が全く変わってくると思います。
不妊治療は「子供を授かったらゴール」ではないと思います。
授かっても、授からなかったとしても、
母になっても、結果としてなれなかった・ならなかったとしても、
それ以前に「ひとりの女性が、自分の人生をどう生きるか?」ということだと思います。その覚悟や考え方を深める時期でもあると思うんです。
そこに対して、真剣に考えている方のサポートを、私も全力でしたい!!
そうした方のお役に立つことができたら、
「宇留野と出会えてよかった」と言って頂けるような関わり方ができたら…。
その時は私も心から幸せを感じると思います。